動物病院経営に必要な素質とは
目次
動物病院の経営がうまくいくための院長先生の素質について
私は日々、院長先生とお話をさせていただく中で院長先生から動物病院の院長先生として、
どのように振る舞うべきなのかを聞かれることがあります。
そのため、今回は、繁盛している動物病院の院長先生に共通する部分をご紹介します。
一部、ビジネスマンとしての内容も書いているので、是非参考にしてください。
実行力
優秀な経営者は、総じて実行力があります。アメリカのMBAでは、近年グリット力というものが成功者に共通する要素として、注目を集めておりますが、まさにグリット力です。
グリット力も実行力ということですが、
自分が決めた事、自分が達成したい目標のために遠ならければならない道順。
そうした自分が決めたことを、毎日継続して実行し続けることが経営業において、明暗を分けます。
皆様、動物病院の院長は、スポート界のアスリートと同じです。
アスリートは、部活中だけが仕事ではなく、部活以外の時間を自分のスキル向上の為に時間を使いますが、そのスキルを習得した時の自分は、以前の自分とは異なるため、もっともっと上のステージに向かうことを楽しいと感じます。
皆様は、背負っているものが大きいです。
自分の家族、働いてくれているスタッフ、スタッフの家族、そして何より貴院を必要としてくれる飼主の方々、ペット。
大きなものを背負っている皆様だからこそ
今一度、今年は何をしたいのか。
そもそも動物病院として、どういった方向性を目指しているのかなど今一度考える機会を設けて、是非その自分が決めた道に対して、実行し続けてください。
そして、実行ができる院長先生の次のステップとして常に前進する気概があります。
常に前進する
動物病院以外の業種でも全てにおいてそうですが、会社を経営をする目的は、「儲ける」事です。
儲けないと、従業員を養う資金もなければ、税金を納めることも出来ません。
サービス向上のために、設備投資を強化することも出来ません。
また、動物病院は今後、競合性はもっと高くなります。
儲ける動物病院と衰退する動物病院の二極化が進むわけです。
では、今何をすればよいのか。それには、やはり前進する事です。
前進することは、変化を恐れず挑戦することです。
最近設備投資を怠っている自分はおられますか?
セミナーに積極参加していない自分はおられますか?
もしそういった自分がいるのであれば、是非前進してください。
情熱・熱意・執念
皆様は「情熱・熱意・執念」という言葉はご存知ですか?
こちらは、日本電産の会長、永守重信さんというカリスマ経営者の言葉です。
他にも「すぐやる、必ずやる、できるまでやる」という言葉もあります。
では、この言葉が意味していることとは何なのでしょうか?
繁忙期は、23時を過ぎて、診療を終わられる先生もおられるのではないでしょうか?
現場はギスギスして、疲弊して、最後には、貴院を辞めてしまって。。
そういう状況になる確率は、十分にあります。
では、今何をすればよいのか。
それは各医院様によって、異なります。
しかし、もし貴院がやるべきことがすでに頭のなかにある
院長がおられましたが、
「情熱・熱意・執念」
という心意気で今実施して下さい。
私は、獣医師の国家資格を持っているわけでも動物病院で勤務をしているわけでもございません。
しかし、私も日々
「情熱・熱意・執念」
の心意気と
「すぐやる、必ずやる、出来るまでやる」
という心意気で駆け抜けます。
結局人がついてくるかどうかは、その人がどれだけ熱意があるかどうかです。
すなわち、人格者であればあるほど、人はついてきます。
だからこそ、次は、人格者についてご紹介します。
人格者とは
皆様の周りには、人が集まってくる人格者と呼ばれる属性の方はおられますでしょうか。
そもそも人格者とはなんなのか。
人格者とはどういう性質を持った人なのか。
疑問に持つ人も多いと思います。
人格とは、広辞苑によると
㋐独立した個人としてのその人の人間性。その人固有の、人間としてのありかた。「相手の人格を尊重する」「人格を疑われるような行為」
㋑すぐれた人間性。また、人間性がすぐれていること。「能力・人格ともに備わった人物」
2 心理学で、個人に独自の行動傾向をあらわす統一的全体。性格とほぼ同義だが、知能的面を含んだ広義の概念。パーソナリティー。「人格形成」「二重人格」
3 倫理学で、自律的行為の主体として、自由意志を持った個人。
4 法律上の行為をなす主体。権利を有し、義務を負う資格のある者。権利能力。
とあります。
人間のあり方、性格という意味合いですね。
人格者とは、この人間のあり方が良い人の事を指します。
船井総研の創業者の船井幸雄は人格者の特性は、人を大事にする事。
絶えず人が集まってくる事。
と言っています。
動物病院の院長もぜひ人格者の道を極めてください。
そして、スタッフから慕われる院長でいてください。
最後になりますが、船井幸雄がいう人格者になる為の方法は、苦労して人が去っていく寂しさを知ってくださいと言っています。
もし心当たりがある方は本当は幸せなのかもしれません。
一つでも多くの動物病院が社会貢献の為に、永続できるように、これからも全速力でサポートしていければと私は思っております。
現場主義
そして、人格者は総じて現場のことをよく把握しております。
私は、よく色々な動物病院様に訪問させていただいているのですが、
現場を把握する重要性は常々感じます。
百聞は一見に如かず。
現場で何が起きているのかをしっかり把握して、
院長の影武者として働くことが私のやりがいです。
ここで大事にしているのが
百聞は一見に如かずの続きです。
百聞は一見に如かず。
→沢山聞いても、一度見ることには敵わない。
百見は一考に如かず。
→沢山見ても、それを元に自分で考えなければ意味がない。
百考は一行に如かず。
→いくら考えても、考えた事を実行に移さないと意味がない。
百行は一効に如かず。
→様々な行動を起こしたところで、一つでも成果を得られないと意味がない。
百効は一幸に如かず。
→いくら成果が上がったとしても、それが幸せに繋がらないなら意味がない。
百幸は一皇に如かず。
→個人の幸せが沢山あっても、全ての民の為に行動しなければならない。
いつか百皇できるように
私は、目の前の人たちを幸せにできるように突っ走ります!
伸びている会社の経営者の特徴
船井総研には、たくさんの業種のたくさんのコンサルタントが在籍しており、若手からベテランまでたくさんいるのですが、
今回は、その中でも社内でよく言われる伸びている経営者の特徴を共有します。
伸びている会社の経営者の特徴は、
「素直、プラス発想、勉強好き」以外にも
「儲けグセ、節約グセ」が挙げられます。
経営者である、動物病院の院長においても同じことが言えます。
儲けグセ、節約グセを具体的に言うと、
1. 1円の経費に細かく、1億円の投資に大胆
2. 1分の時間に細かく、1年の時間に大胆
3. 1%の売上ダウンに細かく、3倍の売上アップに大胆
5. 会社のお金の使い方に細かく、個人のお金の使い方に大胆
6. やらないことは徹底的にやらず、やることは徹底的にやる 7. 好き嫌いで判断せず、優劣、善悪で判断する
上記のようなことが挙げられます。
削る部分は細かく削り、大体に投資するべきところは、大胆に投資する。
投資先は院長の価値観に依存しますが、一つ言えることは、投資先は当たり前ですが、
病院としてのサービス向上のための投資がほとんどです。
是非儲けグセ、節約グセも意識して病院経営をしていただければと思います。