治療から予防にシフトするためにやるべきこと【動物病院専門コンサルタントが解説】
皆様の病院に来院される飼い主さんの多くは、中等度や重度の症状で来院されると思います。
しかし、飼い主さんが病気の初期症状に意識があれば、早期に対策できたペットは多いかと思います。
未病の重要性を伝えることで、収益性はどうなるのか、
病気を未然に防ぐためには、飼育の仕方、ケアの仕方を伝えて、できるようになってもらうことが重要なのです。
しかし、そのためには大きく2つのポイントがあります。治療から予防にシフトするために何が必要なのか具体的に解説していきます。
目次
①飼い主さんの理解
飼い主さんに病気を理解してもらうことが一番難しい障害になります。そこがクリアされると、多くの飼い主さんが初期症状で来院してくださります。
病院が伝えないといけないことが、どういった症状が病気のサインなのかを伝えて、理解してもらうことです。
そのためには、病気のサインをスライドにまとめて、じっくり説明する時間を設ける
ことです。その際、できるだけ獣医師以外の方に説明してもらうことが重要です。
飼い主さんが質問しやすくなるためです。
飼い主さんに質問しやすい環境をいかに作るかが重要になります。
もし、説明スライドがまだない場合は他の動物病院の内容を参考にするのが良いのかもしれません。
②実行するための環境づくり
2つ目の障害は、啓蒙する時間をどう捻出するかになります。
すでに診療時間中かなり忙しい動物病院は、なかなか時間を捻出することができません。
また、既存のスタッフさんに、病気の啓蒙をお願いする場合も、スタッフさんに納得していただかなければ実現は難しくなります。
今の状況では、時間も人材も捻出できない場合は、新しく人を採用することが効果的です。
治療から予防にシフトするためには、組織力強化と、人材採用・育成を同時に行う必要があるのです。
組織力強化に関しては、ミーティング体制を構築する必要があります。
ただ、ミーティングの内容は、動物病院が発展するための内容でなければなりません。
正しいミーティング体制が構築できると、組織力強化に繋がりますので是非実践してください。
人材採用・育成に関しては、ダイレクト・リクルーティングという採用手法で
応募数を最大化、より良い人材を採用できます。
上記2つを実現することが治療から予防へのシフトに繋がるのです。
貴院では予約制度を導入しておりますでしょうか?
予約制度1つとっても様々な方法があります。
その中で最も動物病院に適している制度は何なのか。
各制度にはどのような特徴があるのか。
このようなことについてご理解を深めていただけることができます。