経営スピードを上げ、理想の動物病院を早くカタチにできました。
オリバ犬猫病院 様
■ 自分が理想とする動物病院をめざして
私が独立開院したのは2018年、市内のホームセンター内に犬猫専門の動物病院をオープンしました。市内には他にも動物病院が多数あります。後発だった当院は夜間の救急診療も行うことで差別化して、患者さんを少しずつ増やしてきました。夜間救急に悲痛な表情で駆け込んでくる飼い主さん、苦しむ動物たちを診ていると、なぜもっと早くケアしてあげられなかったのか?と思うケースが多いのです。診察を重ねる内に、自分がこれから目指すべき動物病院のあり方がはっきり見えてきました。それはペットが病気になってから行く病院ではなく、「病気にしないために行く病院」です。ペットが長寿命化している今、健康寿命を延ばすために大切なのは定期的な健康診断と歯科診療です。その重要性を地域の飼い主さん達にもっと知ってほしいと考えるようになりました。そして開業から半年後、船井総研の動物病院のコンサルタントの方と出会うことができました。
■ 発信力を高めて飼い主さんの意識を上げる
当院では開業時にホームページを作り、広告も出していたのですが、コンサルタントの方に分析してもらうと費用対効果が低いことが分かりました。ホームページの内容も少ない、この病院の強みである、私の獣医師としてのキャリア、医学知識、特に力を入れている歯科診療や予防への取り組みをもっと発信した方が良いとアドバイスされ、ホームページ用の原稿を書き始めました。診療の合間に原稿をまとめるのが最初は大変でしたが、やがてホームページを見た方がわざわざ遠くから歯科治療や健康診断に来てくださるようになり手応えを感じてきました。飼い主さん向けにセミナーや健康相談会も始めるようになりました。
開業から1年が経ち、ホームページのリニューアルをはじめとするWebマーケティングの効果もあって患者数は2倍以上になっていました。多忙を極めた私は、開業時から続けてきた夜間の救急診療を止める決断をしました。患者さんに申し訳なく、お詫び文を手書きして待合室に貼りましたが、皆さんに好意的に受け止めていただきました。「夜間診療ができないぶん、より一層医療の質を上げよう、予防で動物たちを救おう!」私は強く心に誓ったのです。
■ 患者さんに満足していただくための体制づくり
私は飼い主さんとのコミュニケーションを大切にしています。ペットの健康管理について時間をかけて説明したいのですが、患者さんが増えると待ち時間が長くなってしまいます。そこで診察以外の情報提供、フィラリア予防や健康診断の重要性についての説明は看護師に担当してもらうことに決め、説明用のツールも作成しました。看護師が頑張って飼い主さん達に説明してくれたおかげで、フィラリア予防とノミ・ダニ予防、健康診断の受診率が大幅に上がりました。
ドクターとスタッフの頑張りがペットの健康につながり、飼い主さんの幸せにつながる。良いサイクルが生まれていると思います。開業から今年で3年目に入りますが、おかげさまで患者さんも増え、私一人では手一杯になってきたのでドクターの採用をすすめているところです。
動物病院を経営していると、その時その時でいろいろな悩みが出てきます。担当のコンサルタントの方がいてくれると、いつでも何でも相談できるので心強いです。開業一年目から経営を軌道に乗せられたのは本当に良かったと思っています。これからも私とスタッフで研鑽を重ねて、この動物病院をもっと大きくしていきたいです。