【船井総研】今後の動物病院経営の潮流
いつもメルマガをご覧いただきありがとうございます。
繁忙期も落ち着き、多くの動物病院はコロナの影響を受けず
外来数は軒並み右肩上がりで増えていると思います。
今回は大盛況であった動物病院の出口戦略セミナーの振り返りを簡単に皆様にも共有し
今後の注力するべき点をお伝えいたします。
【今回のメルマガの目次】
①まだ序章。コロナショックで変わる動物病院のトレンドとは
②今後の経営スタイルは大きく2つ
③社会性的な観点でも動物病院が短期的に注力するべき事
【①まだ序章。コロナショックで変わる動物病院のトレンドとは】
皆様、7月号の『週刊ダイヤモンド』はお読みになられましたか。
是非まだ目を通されていない方は読んでみてください。
リーマンショックとコロナショックは比較されることが多いですが
大きな違いとして、打撃を受けた業種が異なります。
リーマンショックの場合、製造業を中心に業績不振を招きましたが
コロナショックは主にサービス業を中心に影響を受けております。
即ち動物病院においても本格的に財布の紐が固くなるということが起きるのです。
その徴候として
他の動物病院で何名かの院長先生から聞きましたが
給付金が入ったため、手術を検討されている飼い主様が増えているという話も聞いております。
今この業界はペットの飼育頭数が減少傾向であるが、客単価が上がっていることで市場規模が伸びております。
しかし今後は客単価が上がりづらくなり、高齢のペット&飼い主様が2匹目を飼わなくなる為徐々に徐々に外来数が減ってくる動物病院が増えてくるのです。
結果的に限られた外来数を集客という意味で競争する時代に突入するのがマクロなトレンドになります。
【②今後、動物病院が目指すべき2つの経営スタイルとは?】
上記内容を踏まえた場合動物病院では大きく2つのスタイルで経営を行う必要が出てきます。
どちらが2つに必ず収束します。
(1)規模一番動物病院
(2)オンリーワン型動物病院
(1)規模一番動物病院
こちらは、この地域で獣医師数でも一番を目指しましょう。
診療日数、診療時間でも一番を目指すという方向です。
総合的に医療の質をPRポイントにし
地域を牽引する動物病院として
君臨し続けるという形です。
もちろん、働き方改革法案も守る必要があります。
(2)オンリーワン型動物病院
こちらは、診療時間・診療日数も短くしても良い動物病院です。
差別化ポイントは
究極的には飼い主様に対しての生活提案です。
ベテラン看護師やコロコロ変わらない獣医師といった信頼関係があるからこそ、
よりその方の生活環境に沿った提案を行う必要があります。
また、カウンセリングの導入が生命線であり
健康寿命延伸のための提案数で
お金がかからない形も含めて知恵の数で他院に勝る必要があります。
結果的にその病院に行く以外選択肢が浮かばないという状態を作れるわけです。
(3)ハイブリット型動物病院
県一番クラスは
(1)(2)をハイブリッドに取り入れている形ですね。
【③社会性的な観点でも動物病院が短期的に注力するべき事】
では、具体的な話ですが
一番難易度が低いのは歯周病の啓蒙です。
それも、診療中に歯の話を毎回される先生でも
多くの飼い主様は
「また検討します」
となってしまいます。そのような状況を打破する必要があります。
あるA動物病院では、
看護師も含めて歯の啓蒙に関する院内のオペレーションを改善し、
資料の準備と誰が何を話すかを決めたところ
元々月1件ほどであった歯科処置が
月10件以上予約が入るようになっております。
歯周ケアは健康寿命の延伸にも必要であり
社会性も高い内容です。
是非皆様も取り組み内容の見直しを
やってみてください。
具体的なやり方が知りたい方や
今後どのくらい歯周病のケアで病院が伸びるのか知りたい方は
動物病院の歯周病ケアコンサルタントが
診断を行うサービスをリリースしましたので
こちらをご活用いただけますと幸いです。
詳しくはこちら!
https://lp.funaisoken.co.jp/mt/funai_animal_team/dental-inquiry.html
船井総研の動物病院ユニットとしても
人員数の増加に伴い、
今まで以上に業界に貢献できる体制を努めております。
前回獣医師さんが47名応募され
参加動物病院数が11病院だった
オンライン合同説明会の振り返りについても
皆様に共有させていただきます。
楽しみにしていてください。