採用難の動物病院がやるべきスタッフの生産性向上のコツ
目次
スタッフ一人あたりの生産性を高めるために
人手不足時代対策
皆様の悩みとして、
VET.VTの採用ができないと思われている方は多いと思います。
それには、しっかりとした理由があります。
今回、添付した資料は
有効求人倍率の推移を表しています。
今回の添付資料は、
厚生労働省が毎月算出しているハローワークの求人数と各職種を募集している数から算出されています。
有効求人倍率とは、一人の求職者に対して
何社の企業が募集しているのかを
表しています。
業界全体としても
有効求人倍率は増加傾向ですし、今後も増えていく流れです。
獣医師も明確な指標はありませんが、施設数が増えていく中で、
獣医師の学生数は増えていないので、競争は激化します。
今後、貴院の動物病院を永続されるためにも労働環境を改善して、
採用に繋げていただければと思います。
ただ、労働環境を改善するだけでは、売上は下がるので、
生産性を向上させることはマストですね。
責任の所在を明らかにする
「みんなで協力してやろう」という言葉は、非常に聞こえの良い言葉です。
しかし、実はこの言葉は使い方を間違えると非常に危険です。
何かを行う時、その取り決め自体が決めた期限に実行されないことはよくあると思います。
繁忙期から、などと出来ない理由をあげるのは、簡単なのです。
しかし、これらの状況の時の最大の原因は、責任者がいないことによって起こります。組織において
各取り決めを行う際は、必ずその責任を負う人を任命して下さい。
色んな人にしっかりと責任をおってもらう環境を作ることが出来ると、もっともっと自発的にスタッフが動いてくれるようになってくれます。
本日は、責任者を決める必要性についてお話しました。
「スタッフ戦力化」動物病院の院長が悩まれている事にスタッフの離職があります。
ライフイベント(「結婚、出産、育児」)がある女性が多い職場ですので、離職率は医療業界という大きなくくりとして、他の業界より高いです。
しかし、離職にもポジティブな離職とネガティブな離職が存在します。ポジティブな離職は、ライフイベントか、旦那様の転勤などに起因します。なので、対策としては、再雇用できる体制を作れば解決します。
現在、スタッフの再雇用を取り入れている動物病院は増加傾向にあるので、皆様も是非実施して下さい。
では、ネガティブな離職とはなんなのでしょうか。ネガティブな離職は、職場環境に起因する離職です。
スタッフ同士がギスギスする、院長と反りが合わない、etc。
では、どのように改善するのが良いのでしょうか。
それは、
①やってもらう環境を整える(教育制度、マニュアルも含めて)
②やってもらう(自分は離れる)
以上です。
しかし、実はこれが非常に難しいです。
スタッフの育成とは、環境を整えて、離れることです。是非ネガティブな離職を減らすためにも
①から実行して下さい。
「生産性に拘る時代」
院長の皆様もこういった悩みをかけられている方はいるのではないでしょうか?
・獣医師がなかなか採用できない
・人を採用しても大事な繁忙期の時期に辞めてしまう
・人が辞めて院内の雰囲気が非常に悪い
・忙しすぎてスタッフの不満が高まっている
・また人が辞めて行く
・採用ができない…..
この悩みに共感される方もいると思います。
今後の日本についていま確実に言えることは、今後日本では労働者人口が確実に減るということです。
人不足時代でも永続できる動物病院を作るためには
最初にVET,VTの生産性を高めるということをしなければなりません。
貴院の月当たりの診察件数を把握されていなければ、まず診察件数の把握を。
客単価を調べられてなかったら、客単価の把握を。一人一人の(特にVET)の生産性を把握されていなければ
生産性の把握をしてください。
把握する方法が整備されていなければすぐにでも整備をしてください。動物病院業界に置いて
今後競争は必ず激化し、市場は二極化します。
厳しい競争市場の中でも生き残るためにも貴院に合わせたステップアップを実施していただけますと幸いです。
「生産性を高めるために」
生産性(獣医師一人当たりの付加価値額)を高めるためには獣医師がしなくても良い仕事をいかに看護師さんが
対応できるかが一番重要です。その体制が出来ると、獣医師はより生産性の高い仕事に時間が割けるため、
自ずと生産性は上がります。
もちろんサイト強化による高単価治療をダイレクトに集患をする方法もありますが。
しかし、看護師さんが対応できる業務量を増やすことは業務過多によるストレス、わからないことに対応しなければならないストレスで
最終的に離職する可能性も隠れています。
では、その体制を築くために何をすれば良いかですが、ズバリ、マニュアルの整備と裁量権を決めることです。
マニュアルの整備はマニュアル人間を作ってしまう危険性があるので
ぜひそこはディズニーランドのマニュアルノウハウから学びましょう。