動物病院のコロナ後の融資について
動物病院は2020年4.5月は昨年と比較して概ね業績の影響は受けておりません。
ただ、首都圏に関しては
診療の方針もあり予防を中心に影響を受けている動物病院が多いです。
今回は今後の将来不安が少しある中
動物病院の財務戦略としてどのようなことを行う必要があるのかをご紹介いたします。
【テーマ】
1.Withコロナ時代の財務戦略
2.動物病院が使える融資
3.融資を選ぶ際のポイント
1.Withコロナ時期の財務戦略
皆さまの動物病院の運転資金は
どのくらいでしょうか。
まずは運転資金から解説していきます。
経常運転資金=売上債権+棚卸資産-買入債務
ざっくり説明すると
売上債権:現金売上+クレジット売上+未収金など入ってくるお金
棚卸資産:在庫
借入債務:借入返済、機械代の返済など出ていくお金
になります。
運転資金は通常(平時)であれば月商の1〜1.5ヶ月有れば問題ないです。
しかし、コロナやリーマンショックのような先行き不安な状況(有事)では、
最低でも月商の3ヶ月以上の現金を確保する必要があるのです。
動物病院においても
個人事業主の方は自分の通帳口座を。
法人化されている場合は
貸借対照表の現金がどのくらいあるか確認していただけますと幸いです。
2.動物病院が使える融資
今回のコロナ融資は
あくまでも業績が下がっている場合に
昨年対比の減少割合に応じて融資を
受けることができます。
下記に概要を載せておきます。
また、助成金についてもこちらのサイトがわかりやすいのでご参照ください。
https://www.jimin.jp/covid19/sme/
3.融資を選ぶ際のポイント
今回業績に応じて実質無利子融資もあります。
また、金融サービスによって中小企業が使える上限額も異なります。
どの内容を選ぶにしても今回大切な基準は
据え置き期間というものです。
据え置き期間とは、
借入金額に対しての毎月の返済を猶予するものです。
据え置き期間が長いものを利用することで
一時的に現金を蓄え、
利子分だけの返済を行い、
業績に応じて一括返済をできるということになります。
実質無利子のプランであれば
利子分もあとで返ってくることになりますし
是非そういった視点で財務戦略をお考えいただければと思います。