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動物病院の施設数について

 

動物病院の施設数の推移について

 

 

動物病院の施設数について農林水産省が公表している、飼育動物診療施設の開設届出状況(診療施設数)に基づいて分析します。

 

出典:農林水産省

 

飼育動物診療施設の開設届出状況(診療施設数)

 

動物病院の施設数は、毎年増えております。最新の2019年における調査では、動物病院件数は11926件(小動物、その他のみ)となっています。

まずは下記グラフをご確認ください。

 

こちらは、動物病院の施設数の推移と動物病院の施設の純増数をまとめたグラフです。

上記のグラフからわかることは、大きく2点ございます。

 

  1. 動物病院の施設数は毎年増えている
  2. 動物病院の純増数も毎年増えている

 

それでは次に都道府県別の動物病院の施設数を確認いたします。

 

都道府県別動物病院の施設数

 

下記グラフをご確認ください。

東京が一番多く、1700件もの動物病院が存在しております。

その次は神奈川で1076件になります。そして、3番目は大阪で791件です。

 

それでは、次に2016年から2017年を比較した際の動物病院の純増数です。

 

都道府県別 2016年から2017年にかけての動物病院の純増数

 

下記グラフをご確認ください。

こちらは、2016年の都道府県別の施設数と比較した際の動物病院の純増数になります。

 

この表から確認できることとして、地方と首都圏の差になります。

 

東京は2017年において、最も動物病院の施設数が多い地域ですが、純増数においても最も多い地域になります。

 

それに引き換え、首都圏から離れれば離れるほど、動物病院の数は減っている傾向があります。

 

それではもう少しマクロに動物病院業界の流れを確認してみます。

 

▼毎年増え続けている動物病院の施設数

 

全国的に見ると、動物病院の施設数は年々増えております。

一番最初にもお見せしましたが、今一度ご確認ください。

 

 

飼育動物診療施設の開設届出状況(診療施設数):農林水産省

 

青色の棒グラフが動物病院の施設数を表し、黄色の折れ線グラフは動物病院の純増数を表しております。

上記のグラフを確認してわかる通り、動物病院の施設数は右肩上がりで増えており、純増数もマイナスにはなっておりません。

こういった背景からも業界全体としては、動物病院の施設数は増えていることが言えます。

しかし、それは全ての県において等しく増えているわけではなく、地域によって大きな格差があるというのが現状です。

 

それでは次に動物病院業界の市場規模にも直結する犬と猫の飼育頭数の推移を振り返ります。

 

犬と猫の飼育頭数の推移

 

下記グラフをご確認ください。

 

 

 

犬猫の飼育頭数は、ペットフード協会が毎年公表されている情報をグラフにいたしました。

青色の折れ線グラフが犬の飼育頭数の推移を表しております。また、橙色の折れ線グラフが猫の飼育頭数を表しております。

このグラフを見てわかる大きな点として、2015年と2017年に猫の飼育頭数が犬の飼育頭数を上回っております。

 

また、犬の飼育頭数が少しずつ減少しているのも見て取れます。

先ほどの動物病院の施設数の推移と犬猫の飼育頭数のグラフからわかることは、1動物病院あたりの施設数が減少傾向であるということです。

 

次に市場規模の考察をします。

仮に市場規模の推移が横這いだとすると、動物病院の競争はかなり激しくなることが予想されます。ではここから動物病院業界の市場規模を振り返ります。

 

動物病院業界の市場規模の推移

 

下記グラフをご参照ください。

 

 

 

動物病院の市場規模の算出方法は、統計局で定期的に配信されている

「(品目分類)第10表 年間収入五分位階級別1世帯当たり品目別支出金額及び購入頻度(総世帯)」の内容と、

農林水産省の方で公表されている動物病院の施設数を掛け合わせて算出しております。

 

上記のグラフからわかることは、動物病院は未だに基本的には右肩上がりとなっております。

すなわち、飼い主の動物病院への支出が増えていることが考えられます。

 

考察

動物病院業界は犬猫の飼育頭数が減少・横這い傾向です。そのような背景でも市場規模が伸びている要因としては、一人当たりの動物病院への支出額が増えることが影響しております。

 

そのような市場トレンドの中、動物病院の施設数は年々増えております。

結果として、市場ニーズを汲み取れない動物病院は外来数が減少し、市場ニーズを汲み取ることができる動物病院は、外来数も客単価も伸びる可能性が高いです。

今後、動物病院の中でも二極化が激しくなり、経営自体難しい状況になる動物病院は増えていくと予想されます。

 

対策

一番大切なことは、飼い主のニーズにしっかり応える努力をすることです。

下記に該当する項目がある場合は、もう少しだけ飼い主の求めるものを提供する必要があります。

 

・待合室に置いてある院内掲示物は1年以上同じものである

・緊急で新患が来ることはあるが、ほとんどかかりつけになってもらえない

・30代前半の若い飼い主がなかなか来ない

 

皆様は一つでも該当するものがございましたでしょうか。

もし、該当するものがあれば、変化を起こしてください。

 

これは、動物病院の売上を維持されたい院長先生も該当します。

これからの時代は飼い主のニーズに合わせようとして初めて現状維持です。

すなわち、変化を起こさなければ売上は下がります。

変化とは、飼い主の嗜好にどれだけ合わせることができるかを指します。

 

もし、これから動物病院を大きくしたいとお考えの院長先生がおられましたら

早期にマーケティングを実行してください。

 

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<出典>

ペットフード協会

 

統計局

 

農林水産省

 

 

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