動物看護師国家資格化!年収・給与はどうなる?
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2022年5月から「愛玩動物看護師法」が施行され、これまで認定資格として存在していた動物看護師という職種が国家資格化されることとなりました。
今回は、国家資格化による愛玩動物看護師(以下動物看護師)の給与や年収はどのように変化していくか、院長が給与を設定する際のポイントについてまとめていきます。
目次
①動物看護師の平均年収は?
国家資格化前の動物看護師の平均年収は地域によって若干のばらつきはあるものの290万円前後となっております。賞与を2か月分と仮定すると、平均の月収は20万円前後となります。
②国家資格化により給与はどうなる?
今回の国家資格化により平均年収のUPが見込まれます。
以下の表をご覧ください。こちらは、動物病院の職種別平均年収を歯科、内科を比較対象として示した表です。こちらを見ていただくと、動物看護師の平均年収は289万円となっています。現在国家資格である歯科衛生士と内科の看護師の平均年収はそれぞれ363万円、409万円となっています。
動物看護師も国家資格化することで、人財としての希少性が高まり、今以上の社会的な地位を獲得することが考えられます。その状況の中、平均年収は歯科衛生士、看護師などと比較しても上がっていくことが予想されます。
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③給与はどのように決めるべき?
動物看護師が国家資格化することで、一定程度給与は上がることが予想されます。しかし、給与が上がる=業務レベルが上がるという状況になる必要があることも事実です。
動物病院の院長にとって、どれほどの給与にするべきか悩まれている院長も多くいらっしゃると思います。国家資格化後も現在の業務の延長で、特に業務範囲や責任の範囲が変化しない場合、給与は上がるべきではありません。
そのため、今後は国家資格を持った動物看護師と国家資格を持っていない看護助手の業務範囲・責任の定義をしっかり区別して行うことから始める必要があります。これを行うことで、動物看護師の給与を考えるという段階になります。
では、給与はどのように決めるべきなのか。動物看護師が習得した技能のレベルにおいて給与額を変動させるということが最も公平であると考えられます。具体的には、採血や投薬など今回の法律で動物看護師が獣医師の指導のもと行っていもいいとされる業務範囲の中で、病院で基準を作ることです。
例えば、3段階ほどに技能の難易度別にレベルを分け、技能レベルに応じて国家資格手当として+5,000円、+10,000円などの手当を支給することなどが考えられます。そのようにすることで、公平かつ公正に給与を決定することができます。
④まとめ
今回は、動物看護師の国家資格取得後の給与についての考え方を解説いたしました。
弊社では各病院1度まで無料で経営相談を実施しております。より具体的な方針や貴院の状況に合わせたご提案を行うことが可能です。
国家資格化において具体的に準備するべき業務の整理や給与決定の方法などお話させていただきます。
ぜひ一度ご利用ください。
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