愛玩動物看護師の国家資格取得の難易度は?
目次
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従来の動物看護師認定試験の難易度はどれくらいか?
国家資格化される前までの従来の動物看護師の認定資格は、平成23年に設立された「動物看護師統一認定機構」という民間の団体によって行われた試験に合格することで資格を付与されていました。「動物看護師統一認定機構」による認定試験の試験内容は動物看護学から出題されており、具体的には解剖学、生理学、病理学、薬理学などの範囲から出題されています。
これまでの合格率は以下のようになっています。
年度 | 受験者数 | 合格率 |
---|---|---|
2018年度 | 2,333名 | 86.5% |
2017年度 | 2,406名 | 83.6% |
2016年度 | 2,323名 | 84.4% |
2015年度 | 2,401名 | 85.6% |
合格率を見ると、専門学校のカリキュラムをしっかりと受けて試験対策を行えば、それほど難易度の高い試験ではないといえるでしょう。
では、2023年2~3月に実施開始となる、国家資格化される愛玩動物看護師の試験の出題範囲・難易度はどのようなものでしょうか?
一度簡単におさらいですが、
①愛玩動物看護師を養成する大学や指定の養成所を卒業予定の方及び既卒者の方
⇒「国家試験」を受けるルートとなります。
②動物看護師を養成する大学や養成所の既卒者の方&卒業予定の方
⇒一定のカリキュラムを学んだ方は、講習会を受講した後に「国家試験」を受けるルートとなります。
③①・②に当てはまらない方で、診療の補助を除く愛玩動物看護師の業務を5年以上経験した方
⇒講習会を受講した後に、「予備試験」を受験して合格した後に、「国家試験」を受けるルートとなります。
≪出展≫
https://www.maff.go.jp/j/syouan/tikusui/doubutsu_kango/220214.html
新・愛玩動物看護師国家試験及び予備試験の難易度は?
環境省による報告書によると合格水準は、下記のように明記されています。
●国家試験…
必須問題の正答率70%以上、その他問題の正答率60%以上
●予備試験…
合格基準は問題の全体正答率を60%以上
なお、国家試験の問題数は全200~240問あり、すべてマークシート形式の筆記試験となっています。予備試験の問題数は、国家試験の半数程度の問題数であり、国家試験と同様にマークシート形式です。
2023年に実施の予備試験・国家試験は第一回の試験ですし、これまでの認定試験より大幅に難易度が上がるということは予想しにくいでしょう。とはいえ、国家試験となるため若干の難易度アップをされることも十分予想できます。
しかしながら、愛玩動物看護師の国家試験に合格する皆さんには、出題範囲をしっかりと把握していただき、活用できる勉強会を通して適切に試験の準備を行っていただくというアクションを行っていただくほかございません。既卒の方は、実際に動物病院で働きながら試験勉強をするというのは骨の折れることかと思いますが、様々な企業がオンラインでセミナーや勉強会を開催しつつあります。それらの情報をゲットしていただき、勉強を着実に進めていただければと思います。皆様の合格をお祈りしています。
≪出展≫
https://www.env.go.jp/nature/dobutsu/aigo/2_data/kangoshi_wt/02/mat02_1.pdf
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