獣医師の採用を成功させるノウハウ
目次
獣医師の採用手法を徹底解説
株式会社船井総合研究所
動物病院ユニット
獣医師を採用するために知っておかなければならないこと
動物病院の院長先生の多くが悩まれているのが獣医師の採用です。
ここでは獣医師をどのように採用したら良いのかを解説いたします。
まず、考え方からお伝えします。
動物病院で獣医師の採用を行う場合、中途の獣医師を採用するべきなのか、新卒の獣医師を採用するべきなのか決める必要があります。
下記に中途の獣医師と新卒の獣医師を比較した図を掲載しております。
こちらをご覧ください。
中途の獣医師の採用傾向について
中途の獣医師の場合、なかなか獣医師の方から問い合わせが来づらい傾向があります。その理由としては、獣医師が転職する場合、求職者側はどの動物病院に勤めたいのか、といった明確な意思を抱かれている形が多いからです。
もしくは、前回勤めた動物病院よりも労働環境が良い所を探す場合などです。
明確な意思を持たれている獣医師の先生の場合は、なかなか受け入れる動物病院側の努力は実りづらい傾向があります。
具体的な例としては、何年か臨床経験のある獣医師の先生は次の動物病院を探す場合、
勤務地や自分が習得したい臨床技術で動物病院を選ぶことが往往にしてあるからです。
そういった結果、中途の獣医師はポータルサイトから応募が来るケースが少ないと言えます。
ただ、獣医師の人材派遣会社も出て来ておりますので、どうしても緊急で獣医師を採用しなければならない状況なのであれば、そういったサービスに一度ご相談いただくことをおすすめいたします。
中途の獣医師の特徴として、教育の難しさも挙げられます。
中途の獣医師の先生も転職してすぐにはなかなか飼い主がつくことはありません。
そういった環境下でよくあるケースは、中途の獣医師がなかなか動物病院のやり方に染まらないことです。
実際、動物病院のスタッフが
(獣医師・動物看護師・動物看護師アシスタント・トリマー)
貴院動物病院のやり方(診療スタイルなど)を伝えたとしても、
人によっては、前職の経験と比較し上手く取り入れることができません。
結果として、スタッフの中での不協和音が起きる可能性があります。
場合によっては、飼い主とのトラブルが起きてしまい、院長先生が対応しなければならない状況になる可能性もあります。
しかし、その割には定着しづらいのも一つの特徴です。
上記の内容にはあくまでも個人差があります。
では次に新卒の獣医師の傾向を考察いたします。
新卒の獣医師の特徴
下記画像をご覧ください。
これは先ほども使用した中途の獣医師と新卒の獣医師の特徴を比較した図になります。
新卒の獣医師の場合、
中途の獣医師の採用対策に比べて、しっかり取り組まれている動物病院が少ないです。
そのため、動物病院の方に新卒採用のノウハウがあれば、継続して採用する可能性が高くなります。
結果として、新卒の採用力はいつのタイミングで採用を始めたのかに依存する形になります。
次に、雇用期間についてです。
中途の獣医師の場合、比較的転職する可能性が高くなります。
その理由は、前職のやり方への固執や転職経験がすでにあることが挙げられます。
しかし、新卒の獣医師の先生の場合は全く異なります。
新卒の獣医師の先生の場合、皆様の動物病院が初めての動物病院になります。そのため、社会人としての基礎能力であったり、診療のスタイル、飼い主との会話の仕方など全てのお手本は院長先生です。
そうすると、結果として院長先生の考えに共感しやすい傾向があるので、長期雇用に至る可能性が高くなります。
教育に難易度についても上記と同じ内容です。
新卒の獣医師は、とにかく最初は院長先生の所作を観察し、取り入れようとします。
院長先生が上手くマネジメントし、導くことができれば3年後には院長先生の分身になり得る可能性もあるということです。
まとめ
獣医師の採用は、どういった目的で行なっているのかを明確にしてください。
そして、動物病院の価値観に合う人材に巡り会う努力をしてください。
決して、中途の獣医師を採用するのが正しいわけでも、新卒の獣医師を採用するのが正しいわけでもありません。
ただ、もし動物病院として新卒の獣医師の先生を雇うことができる状況なのであれば、是非新卒の獣医師の先生の採用を強化していただければと思います。
具体的な取り組み内容について
ここでは簡単に中途の獣医師の先生と新卒の獣医師の先生の採用強化内容をお伝えします。
まず採用において最も大切なことは
「定着を前提とした採用戦略を取る」
ということです。
そのため、そもそもどういった人材が欲しいのかを動物病院の中で明確化し、言語化する必要があるのです。
それを行うのと、行わないのとで採用力は大きく変わりますので、是非皆様も実施してください。
そして、上記の取り組みを行なった上で中途の獣医師の先生の採用と新卒の獣医師の先生の採用を最適化させます。
具的的にいうと、
中途の獣医師対策はポータルサイトの対策や、人脈の幅を広げて、紹介してもらえる体制を構築することが重要です。
ちなみに対策しなければならないポータルサイトの選定方法は
「獣医師 求人 地域名」
で上位に表示されているサイトに投資を行うことです。
他にもたくさん採用ノウハウはありますが、詳細は別のコラムで記載させていただきます。
次に新卒の獣医師採用の取り組み内容です。
新卒の獣医師の先生を採用する場合、学校対策と、求人票などの対策が重要になります。
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