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開業後の獣医師の平均年収と平均売上は?【専門コンサルタントが解説】

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動物病院の開業を検討している方必見!資金調達から立地選定などを徹底解説!

 

開業後の獣医の平均年収について

本日は、開業医が実際どのくらい稼いでいるのかをお伝えいたします。

今回のこの内容は、動物病院の開業を検討されている獣医師の先生を対象としておりますので、開業を考えられている院長先生や、代診の先生はご参考にしていただければと思います。

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開業する前に知っておきたい動物病院業界の市場規模について

 

 

獣医の平均年収を見る際、大切なん考え方として今の年収とこれから10年後で平均年収がどのくらい変わるのかが重要です。

そうでないと、銀行など金融機関から融資をしてもらっても、返済するのに期間を要してしまいます。

では、ここから動物病院の施設数の推移や業界の全体像を振り返ります。

こちらのグラフをご確認ください。

 

こちらは、動物病院の施設数をグラフ化している表になります。

この表からわかることとして、大きく2つございます。

 

  1. 動物病院の施設数は毎年増えている
  2. 動物病院の純増数も毎年増えている

 

 

動物病院の数は毎年増えており、今後も増加傾向が強いです。

 

犬や猫の飼育頭数は大きな流れとして、減少傾向にもかかわらず、動物病院の施設数は年々増えているのが現状です。

 

その結果として、動物病院の市場規模は下記のようになっております。

 

動物病院の市場規模の推移

動物病院の市場規模のグラフを下記に掲載しておきます。

 

下記グラフをご覧ただけるとわかると思いますが、動物病院業界全体としては、市場規模が増加傾向にあります。

では、なぜ動物病院業界の市場規模が増えているのかを分析していきます。

下記グラフをご確認ください。

こちらは、ペットフード協会が毎年算出している犬と猫の飼育率や飼育頭数のデータをもとにお伝えいたします。

 

こちらのグラフからわかることとして、犬や猫の飼育頭数は減少傾向にあるということが言えます。すなわち、獣医師の先生方が動物病院を開業するにあたって現在の獣医師の先生方の返金年収とこれからの平均年収は異なる可能性があるということになります。

その理由としては、日本が高齢化社会になる中で、犬や猫の飼育頭数が今後減少傾向にあるためです。

上記の内容は大きく動物病院を取り巻く環境についての情報でした。そして、これからは、現時点での動物病院の開業後の獣医師の平均年収と今後年収の傾向についてお伝えいたします。

開業後の動物病院の今の年収と今後の年収について

これからは開業後の動物病院の平均年収について、いま時点での平均年収と今後の流れをお伝えいたします。

まず、現時点での平均年収ですが、

開業後1年で売上が5000万円を超えるのは、ほとんど例がありません。

 

おそらく全体の数%になります。

他の動物病院は平均年間売上(年商)でも3000万円です。

 

また、個人事業主の場合、経営者である院長先生の給与はもらっても売上の3割で平均は2割強です。

 

すなわち、獣医師の先生で怪魚を検討されている動物病院様に言いたいこととして

開業後の平均年収は、相場として600~800万円です。

 

そして、融資の借入金も返済して、病院の経営も安定してくると、獣医師の先生の年収は、1000万円を超えます。その後も売上に対して平均2割強が院長先生の年収となりますので、売上を伸ばすと結果として、院長先生の給与も増えることとなります。

勤務医として、年収が600万円以上すでにいただいている獣医師の先生で開業する場合は、開業する目的を明確にしていただいた方が今後の自分の給与も増える可能性があります。

ちなみに、今後経営者になる獣医師の先生に向けて動物病院の経営指標もお伝えいたします。

 

開業するなら知っていて当たり前?詳しくは「動物病院の経営指標について」をご覧ください。

皆様の動物病院の対前年売上高比率や損益分岐点比率、人件費などを同業種の平均値と比較することは大切です。特に黒字経営をしている動物病院の経営指標を知っておくのが、今後の経営を左右します。

もし業界の平均値より低いようであれば、経営の中身に何らかの問題がある可能性があります。黒字経営の出来ている動物病院の指標の比率に近づけるようにしてただければと思います。

動物病院の場合には、中小企業リサーチセンターが公表している「小企業の経営指標」や、TKCの発表する「TKC経営指標」などに記載されている「獣医業」の項目が同業種の平均値を示すデータとして参考になります。

 

ちなみに「TKC経営指標」の最新データでは、TKCに情報を公開している黒字経営をしている動物病院の平成29年10月決算~平成29年12月決算の対前年売上高比率や損益分岐点比率などが以下のように示されています。

 

 

黒字動物病院数      131件

黒字企業割合       69.7%

平均売上高        91,487千円(月)

対前年売上高比率     104・7%

損益分岐点比率      89・1%

従事員一人あたり売上高  969千円(月)

従事員一人あたり限界利益 745千円(月)

従事員一人あたり人件費  43万5000円(月)

平均従業員数       7.9人

 

「出展:TKC最新情報(平成29年)

 

これらの数字を手がかりにすると、たとえば自分の動物病院の対前年売上高比率が業界平均の104・7%を下回るようであれば、成長性に課題があるといえ、何らかの策を早急に講じる必要があるといえます。

 

以上が開業後の獣医師の年収と、開業時に必要な動物病院の経営に関する知識でした。

皆様の動物病院がますます発展することを祈念しております。
 
 
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